16日、第一回「鳩山」一箱古本市に、トーク出演と出店。朝から小雨で、午前中は中止と決まる。朝、早く起きたのだが、また二度寝すると遅れてしまう。本川越から川越市まで歩き、東上線で「高坂」。初めて降りる駅。バスで鳩山ニュータウン。送った本は届いていたが、出店数がぼくと井上理津子さんのほか、4店とあまりに少なく、人通りもほとんどない。まあ、第一回だから。しかもトークで、「一箱古本市」に失敗はなく、始めたことが成功と大見得を切っただけに、結果についてとやかく言えない。7000人からの人口がある町で、大東文化大もわりあい近くにある。むしろ、大学構内でやれれば、違う展開になるのでは、と思った。ぼくの売上げ結果は惨敗だったが、これからも続けてほしい。ナンダロウくんに知恵を借りることが先決ですよ、愛場さん。
それでも脳天松くん、芸術新聞社のIさん、畏友の岩田くんなどが、顔を見せてくれる。アウェイで、非常に心細い思いをしているところに、これは勇気づけられた。それだけでも参加した意義があった。早々と店じまいをし、岩田くんと飲む。そしてカラオケ。カラオケへ行くのは一年以上ぶりか。帰り道は遠かった。来たときよりも遠かった。
そして今日、ひさぶさに低山登り。中央線「四方津」駅下車。大丸山から高柄山へ縦走する6時間コースに初挑戦。河口湖行きホリデー快速に立川から乗車したら、満席でみな立ってる。この車中でのできごとなど、短編小説に書けそうだが却下。けっきょく、ぼくの甘やかした体では縦走は無理で、大丸山ピークからショートカットして、杉林にかろうじて痕跡のある急勾配の道を死ぬ思いで降りる。2万歩超えの苦難の道であった。
車中ではクッツェー『マイケル・K』岩波文庫。いきなり面白いな。