一箱古本市を卒業(引退、というべきか)と書いたところ、古書現世の向井くん、一箱大明神のナンダロウくんから丁寧なメールをいただきました。一部、ご心配をかけたそうで、こういうことを書くときはもっと慎重にせねば、と思った次第であります。
昨日は「サン毎」本えらび。ときどき行く神保町「いもや」で天ぷら定食を頼んだら、揚げ方の人が代わって、これまで二番手を務めていた人になったのだが、この人、ずっと店員を叱り、ののしり続けている。客がいないところで、まとめて言えばいいのに、いや、これはおかしいよ。ぼくはこういうのが本当に苦手で(『孤独のグルメ』にもありましたが)、食べた気がしなかった。ぼくはもうここへは行かない。もう一軒あるから、そっちへ行こう。
帰り、西荻下車。盛林堂、音羽館といつものコース。音羽館で、このあと夏葉社・島田くんが来るというので、広瀬くんを交え「赤れんが」で待つ。広瀬くん、「ラジオ深夜便」出演の反響が大きかったそう。「新潮45」で古本屋特集。このインタビューも受けたという。
お父さんになった島田くん。「ミルク代を稼がないと」と、もうすぐ新刊2冊を出す。どっちもいい企画。なるほどなあ。『昔日の客』はコンスタントに注文が入り、また増刷され、ついに累計1万部に達したという。これは本当にすごいこと。「ちくま文庫に『昔日の客』が入ると、もし言われたら、うれしいんですが、うちとしては困るんですよねえ」とも言っていた。
車中と喫茶店でずっと長田弘を読む。アマゾンから「ナラ・レオン」、廣木光一・渋谷毅のデュオ「SO QUIET」届く。
黒澤明「野良犬」をCS「日本映画専門チャンネル」でメモを取りながら見る。もう7、8度目か。米穀通帳が重要な貨幣価値がある。「一日6000円で、我々ならひと月暮らせるね」と志村喬。最後、犯人を追いつめる郊外の小さな駅。映画では「大原駅」となっているが、検索してみると「大泉学園駅」のようだ。へえ!