okatake2015-03-19

盛林堂から、『野呂邦暢古本屋写真集』の概要と一部写真、それに予約受付日と方法などが正式に告知された。デザインは小山「古ツア」力也さん。いい仕上がりだ。あわせて、写真展とトークのイベントも発売翌週の日曜(11日・土)に開催されます。この方もお楽しみに。
http://d.hatena.ne.jp/seirindou_syobou/
昨日は長く充実した一日。三鷹、念願の「いしはら食堂」で昼食。野菜炒め+メンチカツ(2個、1個でよかった!)+定食(ごはん・みそ汁・つけもの)を食べて、550円。驚愕の安さ。納豆、ひじきなど100円以下の副食をうまく組み合わせて、焼き魚と定食を作る人もいる。こういう店が近所にあれば、とつくづく思う。「上々堂」へ大量補充と精算。澄ちゃんがモクモクと発送作業をしている。
禅林寺近くの八幡前バス停から、新宿行きのバスが出ていると知る。本数は少ないが。いちど乗ってみよう。駅の反対側、水中書店へもひさしぶりに寄る。けっこう買ったな。エディ・ヒギンズ・トリオ「秘密の恋」も買う。
「サン毎」で本えらび。のち神保町へ。「ぶらじる」で濃いコーヒーを味わい、竹内くんに「中川・フォーク・ジャンボリー」チラシを置いてもらうよう託す。「うまく時間があえば、うかがいます」と、竹内くん、言ってくれる。ありがとう。
5時から古書会館地下で「中野智之さんを送る会」。続々と古書業者のお歴々が献花した後、和太鼓、古本アンサンブルによる演奏と歌、落語など演し物を交えつつ、挨拶と、にぎやかにしめやかに取り行われた。みんなが中野さんを思う気持ちが強く表れたいい会だった。石神井さんが、原稿を持たずに、しみじみと中野さんとの交流、田村治芳さんの思い出と重ねて語り、しんみりさせた。二人とも60で逝ってしまった。石神井さんも今、60。
落語、鯉昇さんが登場し驚く。大看板なり。さすがの円熟の話芸で、座を大いに盛り上げる。
参列した音羽館・広瀬くんと西荻へ。食事しながら談笑。「音羽館」で、高野肇『貸本屋、古本屋、高野書店』論創社を900円、上林暁『過ぎゆきの歌』を800円で買う。上林が安かったのは、東中野駅前「貸本 清水書房」の印があったから。凧糸補強とセロテープ補修もあり。上林が貸本屋の棚に並んでいた時代があった、と感動して、その「感動」を買う。広瀬くんとある計画で盛りあがる。「やろう、やろう!」。ぼくはしょぼくれた人間なのだが、回りが盛り立てて、元気にしてくれる。中野智之さんも、回りを盛り立て、元気にする人だった由。あと少し、がんばろうと思う。