雨から雪に変わって、いまはけっこう降ってる。
CS日本映画専門チャンネル大島渚「太陽の墓場」(1960)を途中から。ううん、これは傑作。戦後間もない大阪の下層集落を舞台にする。天王寺周辺か。いつも大阪城、それに通天閣がにょっきり屹立する。こんなに全身近くが、大きく見えたのか。主演の炎加代子はイタリアの女優みたい。あと川津祐介佐藤慶渡辺文雄戸浦六宏など大島組に加え、伴淳、左卜全藤原鎌足北林谷栄など、出るべき脇役人はほとんどオールキャストで出演。津川雅彦佐々木功の甘い関係もいい。環状線の土手と、南海本線の高架に挟まれたエリアらしいが、ぼくはほとんど足を踏み入れたことがない。これも知らない大阪だ。
昨夜「カヴァーズ」に井上陽水登場。氷の世界、宇多田ヒカルビートルズなどの歌をオルケスタデラルスをバックにカヴァーする。喋りの時間が長く、それはそれで面白かったが、もっと歌を聞きたかった。陽水、だんだん容貌が妖怪じみてきて、板東英二色川武大を足して2で割ったようになっている。歯並びが異常にきれい。さすが歯科医の息子なり。
角川から出ていた文庫判雑誌『月刊 小説王』を研究。最初は小説雑誌だった。のち、コラムや評論、エッセイなどにぎやかな内容に。編集者に森永博志の名がある。