月曜は、どっと雑用が次から次へと。メールの返信や、ゲラの送信、取材の準備もあり、濃い一日となる。
同じことをまた書くけど、火野正平「こころ旅」で、東大阪から交野へ向かう途中、寝屋川市西側の大谷町、だったと思うが、火野の自転車が旧街道だろうか、曲がりくねった細い道を行く。その両側に武家屋敷のような古い家並みが続く。へえ、こんな地区があったんだ。交野まで行けば、ここは「くろんど池」までのハイキングコースがあっておなじみだが、学研都市線周辺は、四条畷も含め、まったく知らない大阪だ。そうか、もう目の前には生駒山、そのふもとに広がる町になるわけか。実に新鮮な感じだ。四条畷駅前には古本屋「斜陽館」があるか。これで行く理由はできた。あとはチャンスを待つ。
古い「群像」を、パラパラ見ていたら、小沼丹「珍本」という一ページものの随筆が見つかる。どこかの随筆集に入っていたな。あらためて読むと、井伏鱒二『仕事部屋』の初校校正刷り(当然、井伏の朱筆が入っている)を、再校を依頼された伊馬春部がもらって、製本したものを小沼が持っている。なぜ、小沼の手に渡ったかは、随筆に書かれているが、しかし、これがもし市場に出てきたら、どうなるか。「呈初校本 久丸叟助様 井伏鱒二」の為書きつき。久丸とは伊馬のこと。
午後、「週刊エコノミスト」の取材で、三上「ビブリオ古書堂」延さんの取材。長時間となって恐縮。三上さん、その人柄にどんどん近しい気持ちを抱くようになった。これからも応援したい。三上さんが、ぼくの若書きの詩集『風来坊』を持参したのにびっくり。いや、ほんと、恥ずかしい。
三上さん取材終えて、そのまま有楽町へ移動。四谷から丸の内線、銀座下車。そうか、このまま地下から有楽町駅前まで行けるんだ。知らなかった。「オトパラ!」で、「ドラえもん」ほか、マンガに表れた土管と空地研究について話す。「オトパラ!」出演も、残り、10回を切った。プロデューサーのGさんが、世田谷ピンポンズくんの、同番組生出演について、いろいろ動いてくれた。どうやら、2月23日夜8時頃からの出演、生ライブとなるらしい。才能ある若者が、こうして少しでも世に出るのは、ぼくもうれしい。楽しみ。