パチンコ営業というものが芸能界にあることを知り、衝撃を受ける。衝撃、は大げさか。芸能人がパチンコ店で一時間ばかりショーをする。歌手なら歌を数曲歌い、写真撮影、握手、じゃんけん大会などを司会者進行でやり、ギャラは100万から200万。一時間、でですよ。月に2、3本もすれば、それだけで食っていける。一日に近隣の店舗3軒のかけもち、もあるらしく、それなら月に一日割けば済む。「汚れ」と言ってはいいすぎだが、一級の俳優やタレントはする必要がないわけで、「落ち目」観は漂うのだ。しかし、おいしい仕事であることは間違いなく、われわれライター稼業では、どこをどうひんむいても出て来ない、ありえない仕事である。パチンコ営業に精出すタレントとして名が挙がっているのは、梅宮辰夫、松方弘樹京本政樹酒井法子加藤茶など。なるほど、なるほど。
また、パチンコ店のエンタメ化もすすんでいて、デパートのように景品を揃え、オシャレなカフェやリラックスルームを併設する店が増えているとか。ぼくはもう30年近くパチンコ店へ入ったことがない。世の中、知らないことが多過ぎる。