寒い朝。昨日は、一本、〆切を失念していた匿名コラムの仕事、あわてて片付ける。原稿を書くスピードが加速している。だいじょうぶか。
午後、盛林堂さんが、「2人古本市」の荷物を取りに来てくれるのを待機。15箱を積み、盛林堂さんの車に同乗し、西荻へ。買取りの話など、道中に聞くのが楽しい。会場となる会館に着き、シャッターを開けてもらうと、もうすっかり本を並べる準備ができている。非常に本が見やすいふうに、什器を工夫して並べてもらって、厄介をかけたなあ、と恐縮する。古ツアさんの棚はほぼ並べ終えてあり、古い児童書をメインに、おそらく日本国中から、高い運賃を加算したおもしろそうな本がある。ぼくの方はもう少しあたらしめで、バランスはいいんじゃないだろうか。ぼくも少し並べてみた。
西荻を発ち、この夜は神楽坂の「箪笥町区民ホール」で、嵐山亭プロデュースによる、中村誠一ライブがある。これに招いていただいたのだ。前から2列目といういい場所。中村誠一さんのテナーを堪能する。師走にジャズ、というのもいいものだ。チャイチー・シスターズという、若いボーカルユニットが後半から参加。かわいらしい。名の由来は、二人とも153㌢で「ちぃちゃい」のを逆さまにしたという。
コンサートが終わり、招いたいただいた渡邊直樹さんのお仲間、ぼくも年に一度講義をさせてもらっている大正大学の先生方と飲み会。「もん」という店だが、かつて坂崎さんたちと来たんだっけか。料理がどれもおいしい店。いつもはそんなことはしない、締めに「そば」を食べ、これがうまかった。見知らぬ人たちに混じるのは、いつも気後れするぼくだが、気持ちのいい会だった。