昨日は冬の郊外電車に乗って所沢。彩の国古本まつりへ(ラス前)。広い会場を、けっこうぞんざいに見たのだが、それでも2時間強がすぎる。途中から集中力がとぎれ、何を見ているのかわからない。附録漫画のわちさんぺい『パッチリさん』、講談社文芸文庫大佛次郎随筆集などをなんとか買う。しかし、これだけの量の本の搬入と撤収は大変だぞ、と思う。
酒の飲み過ぎか、尿意で明け方目覚めるくせがついた。おかしな夢を見て、あわてて書きとめる。夢のなかで、名言めいたものを吐いて、いいこと言うなあ、と感心し、書きとめようと思ったら忘れてしまった。へんな夢だったなあ。
庄野潤三夫人、千壽子さんから、お歳暮に上等なハムをいただき、その礼状をと思いながら一日のばしにし、今朝思い立ってしたため、なんとか投函。礼状などは、思ったそのとき書かないと、時の波にさらわれ沖に出てしまう。
用あって、古い彷書月刊のバックナンバーを数冊読み返していたら、やっぱりおもしろい。1993年8月号の山口昌男関井光男対談が傑作で、すでに線が引いてあったが、また引く。「彷書月刊」傑作選みたいなのが編めないかと、前々から思っている。ほんと、時間ができたら、ざあっと目を通して、付箋を挟んでいきたい。
音羽館で買った、1938年『アルス写真家日記』の空白部を、当時のことを調べて、想像で埋めていくということを考える。