朝、早起きして、「高校教育」連載「心を耕す名言名セリフ」の原稿を書いて送付。漱石の書簡より、今回は引く。これは、半ば楽しみながら書いている。今回分が118回目となる。もうすぐ10周年となる長期の連載だ。本、映画、ドラマなどで、ぼくが「いいなあ」と思った名言、名セリフをメモしておいて、それを材料に書いている。新書なら軽々一冊になる分量に達しているが、どこか本にしてくれ……あれ、このフレーズ、最近書いたばかりだな。自戒。
「みちくさ」荷物二箱をコンビニから宅急便で今朝、送る。「ゆうパック」の同じ配送先に複数送る伝票を使うと安くなる。「くろねこ」で、取りに来てもらって一箱送るのと同じくらいの値段。つまり半額近い。あれ、これも前に書いたなあ。自戒。
売るつもりでセドった四方田犬彦のコラム集『驢馬とスープ』ポプラ社を読み始めたらおもしろい。読んでメモを取ってから売ろう。川喜田和子と府中駅前でたびたび食べた立ち食い蕎麦のエピソードを書いた「お嬢様の立ち食い蕎麦」など、自分しか知り得ない話に、膨大な教養のバックボーンをさらりと出して印象深いコラムに仕立てている。五回生まれ変わっても追いつけない人が、物書き業界に大勢いるが、四方田もその一人。
海猫さんから最新カラー目録をいただいております。村岡花子の自筆日記とか、瞠目すべき書目が惜しげもなく並ぶ。ただただ、あきれるように感心しております。
また中央線車内に買った本を入れたトートバックを置き忘れた。連絡取ったが、見つからないとのこと。何度繰り返せば、止むのだろう。止まないのだろうな。あれほど網棚に本を置くなと言ってるのに。少なくとも盛林堂で買った4冊、音羽館で買った2冊はこれでパァだ。トートバックに入れるのがいけないのか。リュックならいいのか。しかも、何が入っていたか、2冊ぐらいしか憶い出せない。
そうか、明日は即売会はないのか。
「失っても失っても買う古本」
なんだか山頭火みたいだな。
通崎睦美さんの『木琴デイズ』が吉田秀和賞に引き続き、サントリー学芸賞も受賞。苦労が報われたなあ。通崎さん、おめでとう! 受賞式にはうかがいます、とこんなところで私信を。