okatake2014-11-03

昨日は神保町。午前にJPIC「読書アドバイザー講座」、午後から三省堂8Fでトークと、ダブルヘッダー。前者では恒例の「一人一箱古本市」をやったが、やっぱりよく売れた。その際中、高遠出身の受講者から「地元作家ということで島村利正を読んだが、どこがいいのかわからない、教えてください」と言われたが、とっさのことでことばが出てこない。いや、いいですよ、島村利正は、としか言いようがなかった。堀江敏幸さんの解説や評論を参考に、と言えばよかった。
神保町は、昨日雨で露店が中止になった、ということで、今日は休日の原宿並の人出。満足に前に進めない。これだけ本に群がる人がいて、一方で本が慢性的に売れないとボヤく声がある。このアンバランスをどうすればいいのか。
三省堂はエレベーターが2基(店内奥にもあるが、あまり知られていない)で、8Fということで、集客が危ぶまれたが、けっこう席が埋まり、最後のサイン会もたくさん本が売れ、面目が立った。トークで触れたので、『親子の時間』は用意した分が売り切れた。三省堂の担当者ほか、店員の方々も、今日は忙しいだろうに丁重にあつかってくださり、感謝する。この三省堂のお客さにも、過去に「読書アドバイザー講座」を受講した、という方が何人かいて、うれしく思いました。
それにしても、三省堂一Fの文庫面陳コーナーに『読書の腕前』が、5列面陳で優遇されていたが、残りはあと5冊。大変な売れ行き。その下段が東野圭吾だったが、現状では、東野圭吾より売れている。JPIC講座で、ぼくのあとにナンダロウくん、笈入くんとともに登壇する、高知・金港堂の女性店員さんも「『読書の腕前』、すぐ売り切れて追加注文を出したが、なかなか入らない」とおっしゃってくださった。ありがたい。新書でもけっこう売れて、そのまま文庫化だから、厳しいかと思ったのだが、帯のピース又吉くん効果だと思われる。
サン毎で選んだ本が、ほかの書き手の推薦本と重なり、その場合、ぼくが身を引くルールになっていので、今回、阿部直美さん『里の時間』を見送る。池内紀さんがたっぷり紹介されるようで、その方がいいや。しかし、そのため代替本が必要になってきた。とりあえず本日、午後、国立へ。昨日わかっていれば、神保町で買えたが、メールが不調で三日分溜まっていたのが、本日吐き出され、ようやく気づいた次第。
しかし、国立駅前は「国立まつり」で、大学通が歩行者天国になり人で埋めつくされている。増田書店までたどりつけそうにない。あわてて中央線で立川へ。しかし、こちらも大変な人出。オリオン・パピルスとノルテ店をはしごして、ようやく新書を一冊確保。ノルテ店でも『読書の腕前』は平積みがあと2冊ぐらいになっていた。売れてるじゃん。
「ブ」へも寄って、川西政明『新・日本文壇史』を二冊、各200円。CD売り場で、キース・ジャレット「THE MELODEY AT NIGHT WITH YOU」を1280円で。キース・ジャレットがスタンダードをソロで演奏。夕方、寒くなってきてあわてて帰還。