台風一過、秋晴れの空なり。
昨夜、新聞でチェックして、Eテレ「U-29」を見る。いま、20〜30代の古本屋が増えている、というテーマで、大泉学園「ポラン書房」店員の前原航平くん登場。「舟を編む」メガネ男子。石田さんももちろん登場。ネット販売をまかされ、宅買いもこなす、古本屋の日常を、わりとたっぷり密着ルポしていた。市会も撮られ、知ってる顔がいくつも。洋書をインテリアとして売る新商売を、前原くんはしていて、その様子も紹介されていた。中身もわからず、市でロシア語の洋書を大量購入。さっそく、ポランに仙人みたいなおじいさんが入ってきて、その洋書を見ている。背文字を見て「ああ、これはナントカだ」と、ロシア語が読めるのだ。外見ではあなどれません。おばあさんの家に宅買いに行くところがいちばん面白かった。ざっと見て、ぼくも、だいたい払えるのはこれ位と踏んだ金額と、前原くんがつけた額がほぼ一緒だった。あとで、なかに青山二郎文集が入っていたのを見て、びっくり。やるじゃん、あのおばあさん。
本日、ニッポン放送「オトパラ」生出演。夜7時から。ひさびさに『ミコのカロリーブック』出動。いつでもすぐ出せる場所にある、ぼくの兵器。
少し「ミコ」について検索したら、いずれの古書サイトでも売り切れ。「固有の鼻歌」さんも出品していたが品切。ほかに言及しているサイトを見ていたら、おお、書いてる奴がいるぞと、よく見たら、自分のブログだった。2005年10月29日「やっぱり、ミコのカロリーブックかよ!」から、懐かしいので、以下、その日の分をコピペしておく。そうか、明大アカデミーはもう10年近く前の話か。

「明大アカデミー「古本講座」初日。参加者は32名になっていた。しかし3分の2は、ぼくより年上の方。少しそのこと意識しつつ、しかしやっぱり「ミコのカロリーブック」。もうネタになっとるな。終って、筑摩の青木さんと昼飯がてら打ち合わせ。隣りの、まだ足を踏み入れたことがない、明大のメインタワーのあれは何階か、食堂へ行く。レストランのようなものがあると思ったら、学食だった。しかし、一般人も自由に食べられる。眺めもよくてこりゃいいや。450円の定食を食べる。これからもちょくちょく利用しよう。
午後は、「古本講座」有志の人を連れ、神保町散歩。古書会館で司書房さんのレクチャーを受け、即売会、中野書店、みわ書房、呂古書房などに案内する。ぼくもちょこちょこっと買う。裸本だが、荻原井泉水の紀行文集『山水巡礼』は大正14年刊で、400円。なかの挿絵がいい、講談社世界名作童話全集『まぬけさがし』が300円。昭和22年のアメリカ向け、日本の女性美を伝える写真集が1000円ほか。
途中、ハマダくん、荻原くん、西村くん(古本小説大賞、残念! と声をかける)、それに追分コロニーの御夫婦とはいっしょにお茶を。堀辰雄記念館のすぐ前で、古本屋を開こうとしているのだ。来年夏には建物が完成し、いよいよ始動だ。できたら、すぐうかがいます、と励ます。
最後、ぶらじるで参加者といっしょに買った本の品評会。終るとさすがに疲れた。ドイツへ行っているTBSラジオのスタッフから電話。きゅうきょ、月曜日早朝に、神保町ガイドをすることになる。7時35分ごろの出演。生だよ。この日は、大阪取材へ行く日。そのまま終ると大阪へ。しばらくこの日誌もお休みです。」