早起きして、「サン毎」10本書評をなんとか時間内に仕上げ送付。「イチオシ」は、光文社『無人島セレクション』。
雨の心配しながら昼前外出。西巣鴨大正大学」表現文化部の一年生を前に、古本の講義を。これは渡邊直樹教授の要請により、今年でもう5回目か、6回目か。最初の頃は、まだTBSラジオに出演していた木曜だったので、局から直接、ハイヤーで駆けつけ、マグドで時間をつぶしていたように思う。18歳に古本の話、というのは正直、キツい面もある。そこで、ぼくがどうしてライターになったか、みたいな話を最初にしたが、反応はほとんどない。持参した古本をプロジェクターで映しながらネタ話をすると、ようやく破顔して、血が通う。しかし、熱心に聴いていたのは半数ぐらい。仕方ないと思う。何人か、きらきらした目で聴いてくれていた学生がいて、救われた。
一時間半集中して話すとけっこう疲れ、ヘロヘロになり神保町へ。「いわもとQ」でエビ天2本入り蕎麦をふんぱつし、タテキンで、河出の小川国夫作品集が全部でていたが、小川国夫論を集めた別巻のみ買う。QBハウスで散髪し、帰還。帰りの車中(うまく座れた)で小川国夫作品集を読む。空いた隣りの席に、スマホ若者野郎がふんぞり返って座り、開いた足でぐいぐい押してくる。ずっとこちらの膝が圧迫され通しで我慢ならず、もう少しで、小川国夫作品集別巻で顔を殴打しそうになる。あぶない、あぶない。60になったら、杖を持って外出しようかと思う。