ここ数日は窓を閉めて寝る。どれぐらいぶりか。開けて寝ると寒くて目がさめるようになった。
昨日は娘の高校時代の友だち一家と、日の出でバーベキュー。「太陽の家」という知的障害者施設が所有する武家屋敷の軒先を借りる。施設を作った創業者が、世田谷の400坪の家を売って、つまり私財を投じて、山一つを含む、この地を購入し、施設を始めたという。裏山を少し歩いたところに、オウム事件で殺された坂本弁護士一家を祀る小さな神社があるという。これも創業者の手による。二家族全員でお参りする。
小雨というより霧雨に近い降雨あれども、山は静かで、濡れた樹々が美しい。思いがけず長居をして、当初予定していた「つるつる温泉」を断念、帰り、8月あたまで閉店するあきる野「ブ」へ寄る。7割引セールをしているが、棚は上2段はからっぽ。脇で、せっせと箱に詰める作業をしている店員あり。売りつくしではなく、目ぼしいものは抜いて、ほかの店に回す魂胆らしい。それでも10冊は買ったか。
別の店で買った辻邦生『城 ある告別』講談社文芸文庫をパラパラ読んでいたら、年譜で、辻が一時期、国分寺に住んでいたことを知る。現住所で言えば、東元町3−24−3。ほほう、多喜窪通り沿いか。国分寺時代の記述がある『のちの思いに』をアマゾンで注文。
芸術新潮有元利夫特集を読んでいたら、有元は画壇の寵児となってから酒量が増え(若いときは弱かった)、ウイスキーのボトルが3日で空くようになって、夫人が心配したとある。30代で肝臓がんで死ぬのだが、ぼくはどうだろう。4、5日で一本か。体質にもよるのだが、若いときと同じ調子で飲んでいると、やはり命を削るのではないか。
ようやく、サン毎10本を送付。ちょっと手こずったなり。『宮本常一と写真』平凡社コロナ・ブックスについつい見入ってしまう。いけない、仕事だ仕事。ブログのデザインをまた変える。飽きちゃうんだよねえ。ではでは。
本日、西荻「盛林堂書店」さんのご好意で、人気企画棚「古本ナイヤガラ」へひと棚、開店することになりました。「岡崎武志堂」の屋号です。よろしく足をお運びください。「古通」目録の注文が来なかった本を一部値段を下げ、それ以外にも投入しております。盛林堂では講談社文芸文庫木山捷平『鳴るは風鈴』ほかを買う。音羽館では、石田五郎追悼集『天文屋 石田五郎さんを偲ぶ』を発見。300部限定。書き込みあるも1000円。石田五郎のことは、もっともっと知りたい。
神坂次郎『藤原定家の熊野御幸』角川ソファア文庫、読み始める。