ウェブ連載は今回で最後の「ちくま」、「堺正章が走る」10を朝、なんとか送付。いつもより長目に書かせてもらった。しかし、これでまだ全体の3分の1ぐらい。これからまだまだ旅が続く。
いつもより遅めの散歩は、自宅周辺を。日吉の神社まで歩く。折り畳み傘を持っていってよかった。途中から降り出す。ラジオはTBS。今夜放送のドラマに出演の宝田明が、満州時代の苦労を語る(父親は満鉄職員)。宝田さんにはインタビューしたことがある。劇場の楽屋で、鏡に向ってメイクをされていた。30分ぐらいなら、と忙しいさなかの取材だった。そのままインタビューを始めたが、いくつか宝田さんにとってキモとなるはずの東宝ミュージカル、いくつかの映画の題名をあげると、ぱっと振り帰り、「そう、見てくださった」と、それから対面で話をさせてもらうことができた。取材というものも、一種の勝負である。相手の気を高めるために、準備をしていく。もちろん、それがうまく行かないときもある。そうして、フリーライターとして鍛えられてきた。
昨日の「おやじの背中」が山田太一脚本。山田太一エッセンスが散りばめられていたが、あまりに性急で唐突な進行に、ちょっととまどう。