朝夕の風がようやく涼しくなる。玉川上水に蝉の死骸が多く見受けられるようになる。今朝から携帯ラジオを聞きながら散歩。
文庫版『読書の腕前』ゲラのチェック。まだこれだけ間違いがあるのか、と心細くなる。あと、7年たっているので、時制ほかも直す必要がある。けっこう手間取る。なんとか、チェックし終わり、文庫版「あとがき」を書く。
昼飯食いがてら、国立さんぽ。「ブ」で、ブルーノートでのジョビンの曲をいろんなミュージシャンが演奏したのをコンピしたCDを買う。文庫2冊。
明日、夕方、大塚のスタジオで最後の古本バンドの練習があるので、地図で場所をチェック。もうぼろぼろの愛用『山ノ手・下町散歩』地図帖の「大塚」のページを見ていると、いちばん西が東池袋、東が巣鴨駅というエリアをフォローしているが、あちこちに巣鴨の名が、たとえば学校などに残っている。上池袋に巣鴨中・高、南大塚に西巣鴨中、巣鴨小。巣鴨プリズン跡がサンシャインだし、不思議に思っていたが、明治期、池袋の東から駒込あたりまでが、「巣鴨」であった。
大塚駅前に「巣鴨平民社跡」の碑があるようだが、つまり幸徳秋水の私邸がここにあった。少し西の北大塚にあるのが「巣鴨署」、といった具合。いまやおばあちゃんの巣鴨、だが、古い資料を読むときは、もっと広範に目を広げないと、巣鴨は捕まらない。