ゼロ・グラビティと山紾國紀先生

あれえ、もう7月も終わりか。芸術新聞社「人生散歩術」の木山捷平1を書いて送付。絵も描く。
五反田経由神保町へ古書店をはしご。しかし暑くて駄目だ。集中できない。といいながらトートバッグいっぱいに買う。
サンデーで本選び、ギンレイへ。ほとんどソンドラ・ブロッグ出ずっぱりの「ゼロ・グラビティ」を見る。90分があっというまであった。宇宙ひとりぼっち、みたいな映画で、しかもほとんど船外での格闘。宇宙ゴミがあんなに高速で、凶器と化すとは知らなんだ。普通なら、ヒューストン側の混乱も描くところだが、宇宙空間に特化したのが、よかった。これは大画面で見たほうがいい。
産経新聞」書評欄から書評依頼あり。本が届く。「ミネルヴァ書房から刊行された『知られざる文豪 直木三十五  −病魔・借金・女性に苦しんだ「畸人」』(山●國紀著)です。」と依頼メールにあって、そのときは書名に気がいって、著者名を見過ごしたが、届いてみたら、なんと著者は大学で教わった先生だった。日本文学史担当の山●國紀氏。よく覚えている。森鴎外横光利一が専門で、日本文学史の通史はそっちのけで、横光の話を熱心にしていた。ちょうど河出から全集が出て、横光利一リバイバルがあった頃で、ぼくは前の席に陣取って、そのことを告げると、山●教授は「おお、キミはわかっとるのお」と言ったのだった。なにしろ文学に夢中の頃で、食いつくように授業も聞いていた。山●先生、ちゃんと身を入れて読んで、書評させていただきます。
どうやら、いまアップしたら、崎の字が、本当は上が立なのに、変換されないで、変な字が出ている。山崎、です。上が立で可の崎。ぼくも戸籍では、この「崎」なのだが、めんどうで、一般流通している「崎」にしている。何言ってるか、わかりますか? いや、わからなくていいんです。