断続的にまとまって、今日はけっこう降ったなあ。さすが梅雨。昼前、高円寺「好書会」を覗き、おとなしく数冊買い、トキワ荘跡と中華「松葉」をめざす『まんが道』散歩。東京都の地図を見たら、東中野から山手通りをバスで北上すれば至近まで行ける。で、東中野からどしゃぶりのなかを歩き、ようやく落合バス停を見つけたら、西武バスは2時間に一本と田舎のバス並み。へなへなとなり、地図を見なおしたら、そうか都営大江戸線が走っているんだ。東中野まで戻り、地下鉄で落合南長崎で下車。ここで方向がわからなくなり、なおも雨中をさまよう。なんとか「松葉」へ。10年ぶりぐらいか。健在を喜ぶ。あちこちに訪問した漫画家や有名人の色紙が。あきらかに「トキワ荘」人種の男性二人連れがラーメンを食べている。わざわざ、来る店なのだ。
トキワ荘」連がみんなこぞって食べた、あのラーメンを注文して(500円)、お約束の「ンマ〜イ!」を心でつぶやく。10年前は、連れて行った娘が口に出してつぶやいてた。「いちおう、言っとかんとなあ」と言っておりました。あのときは、10年あとに、まだ店が残っているとは想像しなかった。
正直言って、味は並。トキワ荘跡を見学し、いくつか写真を撮り、新宿西口行きバスに飛び乗る。目白駅経由で、みちくさ市のとき、よく乗ったバス。目白五丁目を過ぎ、車窓を見ると、あれ「青聲社」が開いている。椿山荘バス停で降り、少し戻って、無事、青聲社初登頂。半分くらいは古道具。これが、またおもしろい。本も充実していて、ついつい長居をして、5、6冊買ったか。青聲社くんともことばを交す。そうそう、こんなものが、と本棚の一番上に積まれた本をどかして現れたのが、講談の「本牧亭」の看板。おおお、と感激する。ぼくも、毎年、関西から上京していた頃、ぜひにもと一度訪れたことがある。江戸時代みたいな下足番のおじいさんがいて、丸っきり江戸ッ子であった。帰り、ふたたび新宿西口行きバスに。