梅雨の晴れ間、というか一時曇り。早起きして、なんとか夏葉社の新刊、庄野潤三『親子の時間』解説を書く。20枚くらい。ぼくとしてはこの枚数は『大菩薩峠』で、へとへとになる。二度寝
テレビ創成期、TBSの音楽ディレクター「ギョロなべ」こと渡辺正文を小説化した、なかにし礼の長編『イカロスの流星』(角川文庫)を3分の1ほど読む。さすがにおもしろい。スパイダースの記述あり。ブルコメの実力の高さも知る。「キャンティ」、川添象郎の名前も出てくる。
平凡社の隔月文芸誌「こころ」最新号に寄稿。そろそろ書店に並ぶ頃。目次を見て、並んだ名前のレベルの高さに腰が引ける。荒川洋治さんの名前あり。ひさしぶりに荒川さんと名が同じ場所に載り、うれしい。
http://www.heibonsha.co.jp/book/b177850.html
本日、引き続き、ヨムヨムの日。頭のなかをいろんな矢が飛び交い、整理しないとぶつかりあって、編集能力が必要。
道ばたに今ひとむらの花の宴咲いてはじめて紫陽花と知り
夜になって雷雨、荒れ狂う。これまで体験したことのないような、メガトン級の落雷あって、少し開けた窓から風圧を感じるほどだった。ロバート・B・パーカー『ドリームガール』読み終え、これでスペンサー・シリーズは完読。シリーズものの宿命か、本当にいいのは、最初の三分の一ぐらいかもしれない。しかし、極めてがっかりすることもない、よく見慣れた光景のなかで、順当に話が進んでいくのは悪くない。酒を飲みながらヨムのにはなおさら。
このところは、ジムビーム・プレミアムを、楽しみながら飲んでいる。レギュラーより500円ばかり高いだけなのだが、ダンチに味に深みがあり、甘い香りがする。これがひと瓶、4、5日で空くペース。神経をマヒさせないと深く長い夜が終わらない。
林隆三が急逝。ぼくにとっては「お荷物小荷物」の三男坊。シニカルでクールだが、最後には女中のキク(中山千夏)に陥落される。「天下御免」もありました。名優と呼ぶには、アクや個性に欠けていたが、好きな役者だった。