雨の朝、早起きして、さっき「古通」の岡崎武志堂目録を書きあげ、送付。少し点数を増やした。今回、第一回のご祝儀かと思われるが、思いがけず、たくさん注文をいただき、その対応に大わらわ。挿絵展図録にも限定3点と書いたが、早くも4つ目の注文が入り、これは送付しました。しかし、手持ちを何冊か確保しておきたいので、これで打ち止め。あと6、7冊しかない。トマソン社に注文しようかしらん。
自宅蔵書を掘り出せば、もっと出品できる本はいろいろあるのだが、なんせ時間がない。今週前半は非常にシビアな闘いが待っている。いい子にして、仕事に励もう。喜国雅彦さん、本棚探偵シリーズ4作目『最後の挨拶』に、あの古書魔人、日下三蔵氏の書庫訪問記があるが、いやあ、これはすさまじい。日下氏には、ずいぶん前、「アミューズ」の古本特集で取材させてもらったが、そのときもすさまじいと思ったが、まだ牧歌的であった。いまは、古本に軒を貸して母屋を取られ、倉庫、別宅と増殖中。
ぼくも、これまで処分してこなかった本の量を考えると、いまの二倍ぐらいにはなると思うが、日下氏の場合、軽く10万冊はあるのではないか。家が完全に本を溜める容器となって、最近(本のなかの時制)やっと寝る場所を確保したという。ぼくもベッドの上にも本を積んでいるが、いちおう普通に寝ている。上には上、そのまた上、上がいるものだ。
この本、北原尚彦さんがたびたび登場。バイプレイヤー的友情出演で、いい味を出している。しかし、この本を読むと、古本者は全員、変な人みたいだが、そうなのだから仕方がない。