昨日は、夏なんです、という天候。夜の「ほうろう」加藤千晶ライブを目指して動きだす。
まずは高円寺「杉並書友会」2日目。竹岡書店が参加したときは、けっこう買えるぞ。高円寺に竹岡古本帝国を築いたとき作った、山のような在庫があるのでは。それをガンガン放出している感じ。現代詩手帖「特集 うた」に浅川マキ対談が。「ヤング・ギター 1971年5月号」が、あとで見たら最初のたぶんグラビアが取れていて500円。コンサート情報に「第3回よしだたくろう マンスリー・コンサート」があり、ゲストは小室等。「はじめて東京で開くコンサートに、いったいどれ位の人が来てくれるのか」と、初々しいコメントを寄せている。ぼくはこのとき14歳。
「ほうろう」の開場が5時半。ちょっと時間に余裕があるので、西日暮里ではなく田端下車。北口の「中村書店」をチェック。いわゆるリサイクル新古書店だが、店内はけっこう広く、硬めの本も充実していて、近所にあれば使えるなあという古本屋なり。その近く、鉄でできた赤鳥居の稲荷神社もチェック。
大架橋「ふれあい橋」たもとのチェーン喫茶でひと休み。窓から山手線始め、新幹線、宇都宮・高崎線など、いろんな電車が行き交うのが見える。鉄の人にはたまらないロケーション。
田端駅から与楽坂を降り、「富来浴場」という銭湯に入る。そのための準備もしてきた。ビル内に入った銭湯だが、たぶん昔、木造時代に使われた破風の屋根が残されている。大きな浴槽は、とても熱くて入れない。白濁した浴槽が「草津の湯」で、温泉の湯が使われている。ここに浸かる。プーンと硫黄臭。温泉気分を味わう。足の先がじんじんする。
缶ビールを買って、ぶらぶら「ほうろう」へ。いよいよ加藤千晶さんライブだ。これはもういいに決っている。最前列でルンルンとだてメガネ、だてヒゲをつけた加藤千晶ワールドを堪能する。
「雲遊天下」最新号とどく。大塚まさじさんが俳優として主演した映画「父のこころ」の特集。連載陣では、南陀楼くんの「図書館ぐるぐる日記」がおもしろい。へえ、国会図書館って、いま、そうなっているのか。中川五郎さんは、青木とも子さんとの愛の日々と、吉祥寺の疾風怒濤時代を。友部正人さんはアルバム「奇跡の果実」録音風景を。田川律さんは、私立探偵をフリーターとして、その生活を考察する。田川さんの高円寺四畳半アパート時代のことも。