昨日は午後、外出。中央線が途中でストップ、総武線東西線を乗り継ぎ神保町。古書展を覗き、水島新司『ほえろ若トラ2』などを買う。これは田淵物語。「がんばれタブチくん」とは大違いの二枚目。文省堂均一で現日「河上・吉田・山本・江藤」の巻を買う。年譜が充実しているのだ。吉田健一のところだけひきちぎってもいい、と考えた。なかを開けたら、まだ書店スリップがはさまっていた。昭和50年刊で定価は2300円だった。いまだと5000円、という感じか。パラフィン、スピンの状態からも読んだ形跡はまったくない。
「ぶらじる」で、新潮社「考える人」編集のSさんと打ち合わせ。その姓からもしかして、と思ったら、やっぱり夫君は知り合いの書店員だった。あれこれ相談して方針を決め、お茶の水方面へ移動。BS11へ。文化学院の外装を残しつつ、ビル化して、ここにBS11が入っている。この日は「宮崎美子すずらん本屋堂」のスタジオでの録り。1月にロケした、千林「山口書店」、森小路キーツ・アンド・カンパニー」の古本屋巡りのVを見ながら喋る。これは5月9日(金)夜10時からBS11で放送されます。ぼくはかつて、宮崎さんが表紙になった「週刊朝日」(篠山紀信が女子大生を撮るシリーズ)に衝撃を受け、表紙をちぎり、ずっと下宿の壁に張っていた。その後、宮崎さんはドラマの主演、カメラ会社のCMでスターになっていく。そのCMソング(斉藤哲夫)のシングル盤をこの日持参して、ジャケットにサインをしてもらう。最後、朗読コーナーがあって、ぼくの希望で、須賀敦子を読んでもらう。これがよかった。
夜は、ちくま文庫収録の魚雷くんとの貧乏対談に手を入れる。非常に整理され、正確な起こしで、作業が楽。とはいえ、よりわかりやすく、補注を会話にまぜながら、流れを作っていくのに3時間ほどかかる。