okatake2014-04-15

連日、ヨムヨムの日々。梨木香歩さん新作長編『海うそ』が、あんまり素晴らしいので驚く。必ずや、何らかの賞が授かるはず。
仕事の本読みの箸休めにパラパラ読み出した、宮脇俊三『途中下車の味』に、「小説新潮」の引き継ぎ担当者として松家仁之さん登場。「白皙で、ずいぶん背の高い青年」と紹介されている。1985年の連載。30年も昔の話だ。以前読んだときは、この松家仁之の名が、まったく頭に残らなかった。いまは違う。瞠目すべき新人作家として、我々の前に現れたからだ。
古ツアさんの最新ブログで、鷹の台駅からすぐに、古本と喫茶と古レコード「kiki」という店ができたことを知る。鷹の台はわが領土なり。夕食後、自転車を走らせ、10分ほどで到着。表に面するのはすべてガラス張りで丸見え。古ツアさんの報告のとおり、中古レコードを漁る者、喫茶する者、古本を触る者(わしですたい、星くん!)にちゃんと分かれている。店のテイストは昭和40年代インテリアとラウンジミュージック。ただし、中古レコードはシングル含め、非常に厳格に値付けされている。鷹の台は好きなエリアで、こういう意欲的な店ができるのは大歓迎。
帰り、店じまいしている「みどり文庫」さんに御注進。「みどり文庫」さん、ちゃんと存在を知っていた。「もと、床屋だったところですよ。隣りの接骨医に通ってまして」とのこと。
昭島「ブ」で、アート・ペッパーの初リーダーアルバム「SURF RIDE」を買う。これは、こないだ「善行堂」でかかっていたもの。「たくさんのふしぎ」の祖父江慎文・絵『もじのカタチ』は存在を知らんかった。もちろん買う。ほか、諸々。