古ツアさんブログで、鎌倉の四季書林が店を閉じられたことを知る。鎌倉は観光地としては、稀にみる古本屋充実エリアであったが、観光客は古本屋へは行かない。四季書林さんは、近代文学霜降りトロの部分が充満した店だったが。
古本海ねこさんから『コンパクトカラー版』古書目録が届いた。うーん、気張って、美しい目録を作ったなあ。小学一年生フロクのハードカバー『世界名作文庫・日本名作文庫』は、ときおり古書展でも見かけるが、いずれもバラで、この目録では12冊コンプリートを載せている。しかも状態がよさそう。目録なのだから、買わなくちゃいけないのだが、こういうことを知るネウチもある。ぼくが何冊か持っている「僕らの科学文庫」も3冊。装幀が初山滋。なかの絵もきれいなんだ。
今日もいちにち仕事。
なんとか「サン毎」レギュラーの原稿を午前中に送付。「イチオシ」は金井美恵子エッセイ・コレクション4。映画エッセイ・論の集成。たっぷり2冊分で2400円+税、は安いのではなかろうか。「辻邦生ごときが」など、相かわらず口が悪いが、それが金井の魅力だから仕方がない。
明日はバタバタと出先で忙しい。今日が勝負。
en-taxi」連載原稿、開高健の回約400字、24枚をどうにか脱稿して送付。えらい苦労をしました。苦労をした、なんて言うべきじゃないかもしれないが、いやはや、何度書き直したことか。問題は、書き直した原稿がよくなっていなければいけないのに、そこんところが自信がないという点で、いや、やめとこう。できたものがすべてである。脇の下に汗をかいた。
「男の隠れ家」今月号が、本屋特集。ぼくは神保町均一ルポを担当。「お宝」ということばに最後まで抵抗があり、原稿でも抵抗を示したが、補筆されてしまった。選んだ本はおもしろい、と思う。
吉田健一について書くため、あれこれ読み始めているが、吉田健一って、今日が誕生日だったんだ。1912年3月27日生まれ。明日がぼくの誕生日。いやいや、何も言うつもりはありません。ではでは。