林哲夫さんが、忙しいなか、『岡崎武志挿絵展』図録のことをブログで書いてくださっている。画像つきで、こんなふうにぼくもできればいいのだが、なにもできないでいる。東京では「ますく堂」、「コンコ堂」などで販売されるそうですので、お近くの方、よろしくお願いします。もちろん、トマソン社への直接の購買も可能であります。
先日、「みちくさ」でご老人の男性と、しばらく会話を交わした。なんでも、日劇の取り壊しを請け負った業者の方らしく、三橋美智也のファンだという。珍しい当時のポスターも所持されているらしい。興味をもって、どんどん質問する。「日劇の地下にさあ、踊子さんの楽屋があってねえ。取り壊すとき入ったら、まだ香水や白粉の匂いがぷんぷん残っていたよ」と。こういう話は、話してもらっておかないと消えてしまう証言だ。ほかもいろいろ聞いたんだが、忘れちゃった。本は買ってもらえなかったが、得した気分。
週刊文春」が特大号で、恒例の和田誠表紙が方観音で広げるといつもよりサイズがデカイ、のが欲しくて買ったら、安西水丸の話が二ヵ所で、まだ生きているという前提で登場。ねえ、びっくりしました。死んじゃうなんて。ぼくはイラストだけじゃなく、安西水丸のエッセイや小説ももっと評価すべきだと思う。