夜、上々堂へ補充と精算。この月の売上げは悪かった。2月がからむとこんなものか。
いちにち、仕事。
絵本書評エッセイ集、こうの史代/漫画『あのとき、この本』(平凡社)に、一文を寄稿しています。星野道夫について書いた。
毎年、この時期になると無性に淋しくなる。教師時代は学年がわりで、講師をしていたから学校も変わった。引越しも多くこの時期にした。誕生日もやってくる。リセットされる月、という印象が重なり、淋しさの温床となった。暖かい風が吹くと、たまらなくどこかへ行きたくなる。青春18を買って、小田原へぶらっと行こうか。そういえば、むかしアミューズという雑誌で、川上弘美さんと小田原から出ている大雄山線だっけ、に乗って、終点のお寺へお墓を見に行ったことがある。川上さんがお墓を見るのが好き、ということで、ぼくはライターとしてくっついていった。娘さんを連れてらしたのじゃなかったか。川上さん、お墓をバックにカメラマンが写真を撮っていたが、妙に似合うというか、不思議な美しさだった。
いま振り返ると、ライター稼業で、いろいろなことをやったなあ。ぼくは優秀なライターではなかったと思うが、それでも、そのつど、何とかしてきた。本当は、毎回、目の覚めるような原稿を書きたいが、そうもいかず、いまでも、そのつど何とかしのいでいる、という感じ。
また、猛烈に淋しくなってきた。
そうそう「朝日」の今朝の「声」の欄に、森まゆみさんが文筆家として投稿してらした。新国立競技場建設に反対するという趣旨。驚きました。