渡世の義理もあって、本日16日の西荻一箱古本市」に出店します。10時から16時、まだ場所は決ってませんが、どこかに出ておりますので、暖かい春の一日、西荻へお出かけください。寝不足で、途中、寝てしまうかもしれませんが、起こしてください。
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ボブ・ディランが始まる前に、軽く書いておく。本日、無事に西荻「一箱」を終える。女子大通りが稲妻のようにかくかくと折れる、その最初の角を曲がったところ。わりあいゆったりしたスペース。家内に大量の荷物(「音羽館」へ処分する本二箱分を含む)を車で現地まで運んでもらう。散歩堂さん、カメラマンさん、女性編集者さん、ぼくというカルテットでの出店。午前中、日影で奮える寒さだったが、午後、日の舌が伸びてくると、今度は暑くなる。路上販売の宿命。ぼくの出したブースは芸達者揃いで、何か客に一言でも面白いことを言わないといけない、というようなルールができてしまった。ぼくは「この売上げが今晩のおかず代になるんです。コロッケかスキヤキか」という持ちネタほかを駆使してしのぐ。家内特製の文庫カバーもよく売れて、そこそこの売上げとなる。ぼくの読者だという方々も次々と訪れ、ありがたく思う。『女子の古本屋』『気まぐれ古書店紀行』『上京する文學』などの書名を挙げて「読みました」とおっしゃってくれた方々に感謝。サインもする。
夜の音羽館、盛林堂のトークは、聞くつもりで出かけたが、終わって、残った本をコンビ二までかつぎ、撤収作業をすると、もう切手をなめる力も残っていなかった。いそいそと退散。
いまカレンダーを見たら、予約した先週金曜の国立「地球屋」のふちがみとふなとライブも、すっぽかしていることに気づいた。土は昼間「スーパー源氏」の古本講座を、開店前の「和民」を借りて行い、コミガレへ生徒さんを引率して、そのあと「和民」で買った本をみなさん披露しながら、酒とつまみで打ち上げ。ぼくは、伊藤比呂美詩集『河原荒草』が、菊地信義の横長の斬新な函入り装幀に大いに感じ、買う。宴席を途中退席して国立「ビブリオ」の「町には本屋さんが必要です」シンポを聞きに行くという、めまぐるしい週末であった。
合間を縫って、開高健を読む、読む。岩波文庫から出た『茨木のり子詩集』には、長詩「りゅうぇんれんの物語」が収録されている。
「さあ、ボブ・ディランだ。