朝早起きし、午前中に集中して「サン毎」原稿を上げ、送付。ほっとしたところで、午後、思い立って西武線で遊園地前まで行き、狭山公園を縦断、多摩湖線脇の遊歩道を八坂駅まで歩く。すっかり春だ。林を抜け、ぽくぽくと土の道を歩くのは気持いい。本当はもっと先まで、小平か花小金井ぐらいまで歩くつもりだったが、コーヒーが飲みたくなった。八坂駅周辺にはそんな店はなく、久米川駅前まで歩く。久米川には、かつて詩人の本庄ひろしさんが住んでいて、東京で飲んで、そのままタクシーで本庄宅まで行って泊めてもらった。あのマンションあるかしらん。ちょっと周辺を散策するも、20年以上前のこと、記憶は薄れている。そのまま萩山まで歩く。そこで一万歩を超える。いつもそうだが西武線は、ぼくにとって迷宮で、池袋線拝島線多摩湖線新宿線国分寺線が入り乱れ、東西南北、右左の矢印が、頭のなかでぐるぐる回り、駅のホームでしばし途方にくれ、跨線橋を行ったり来たりする。沿線住民は、しれっと、無表情でてきぱき乗り換えているが、よそ者にはほとんど悪夢の路線。また、鉄道の夢を見そうだ。
本日発売の「サンデー毎日」に小林信彦著者インタビューが掲載。構成者は竹坂岸夫となっていますが、これ「おかざきたけし」のアナグラムです(岡崎武志でレギュラーページを持っているので)。よかったら、読んでみてください。今日は電車のなかで小林さんの『時代観察者の冒険』を読んでいた。けっこう忘れているなあ。