昨日は神楽坂、出版クラブで「オカトーーク! 蔵書の苦しみ芸人」司会を務める。集客は危ぶまれたが、けっこうたくさん集ってくださった。ありがとうございました。同じ日、同クラブでホソキカズコ勉強会があり、ほかあれこれ、不思議な組み合わせ。トークは、ぼくと蔵書苦しみ芸人が横一列に8人が並ぶ。「アメトーーク」では、事前にアンケートを取って、それをもとに構成され、ヒナ段藝人を指名しながら進行する。今回、当方は事前の打ち合わせはまったくなしのぶっつけ本番だったので、同じような話が重なるかと思ったが、みなさん、大したもので、うまく前の人のネタを回避しながら、それぞれの個性を打ち出していた。おかげで進行は楽で、あっというまの一時間半を終えた。有志で神楽坂「ロイヤルホスト」で食事をし、ぼくと石原くんは東陽町へ。ダウンタウンレコードという中古レコード店で「下町ハイファイ古本市」が開かれている。ぼくは初めて。東陽町で降りるのも初めてかもしれない。
改札から地上交差点へ、一本入った路地に、ガラス張りの店舗。レコードジャケットが店の外から見えるように展示してある。ここに50円均一のシングルがあり、石原シングル熱の弟子たるぼくは、がさごそと10数枚買う。石原くんの知り合いでイラストレーターでデザイナーのMさん(「下町ハイファイ古本市」チラシもMさんのデザイン)が合流し、地元民Mさんガイドによる「洲崎パラダイス」散歩をする。運河に囲まれた整然と区画された矩形の町が旧洲崎。東陽町一丁目。さすがに「花街」を匂わせる建物はほとんど残っていないが、洲崎橋たもとにある不動産屋が、新珠三千代がつとめる飲み屋を彷彿とさせる立地と雰囲気。この一帯に、「洲崎パラダイス」の匂いを嗅ぐことができる。
http://blogs.yahoo.co.jp/aromanonnon/33751057.htmlに、まだ面影があった洲崎を探訪した写真つきルポがアップされている。これが2009年。たぶん、ここに紹介されている痕跡は、いまはないと思われる。
こういう記録映像もあった。下に貼付けておきます。
帰り、石原氏と三鷹へ。「水中書店」で本を売った代金をもらい、北口へ回り、石原氏の行きつけの中古レコード店「パレード」へ。ここでまたシングルを買ってしまう。LPも落語関係が充実していて、しかも安い。ぼくが20年前、せっせと落語のLPを買っていたときの半額ぐらい。あぶない、あぶない。火をつけないようにしないと。