ちょっと酒の呑み過ぎではないか。だから尿意で、変な時間に目が覚めるのだ。
昨日、ようやく吸い終わった「ザ・ピース」(一箱を3週間ぐらいかけて吸った)を、新たに買う。国立(くにたち)大学通りにある「世界のタバコ」というタバコ専門店で。ここは自販機でも買えるが、ぼくは何とかというカードを持っていない。「増田書店」文庫平台で、新潮文庫の「サキ短編集」のカバーが霜田あゆ美(新潮装幀室デザイン)に変わっていて、それがとてもいいので買う。サキを読むなんて何年ぶりか。あれは70年代か、「少年マガジン」で、真崎守などがサキの短編をマンガ化するシリーズがあり、そういう作家がいることを知ったのだった。「ド」の三階、喫煙ルームにこれを持ち込み、ザ・ピースを二本吸いながら読む。
DVDで「まほろ駅前」を見る。多田と行天の、それぞれの過去について、親子について重いテーマが、全編を支配する。その分、重くなって、テレビドラマにあった、オフビートな、おちゃらけた空気感が薄まった。「フランダースの犬」が好きな子どもがとてもいい。誰だって泣きますよ、ラストでは。松田龍平の歩き方は、これまで現実にも映像でも見たことがないような、不思議な歩き方。泳ぐように歩く。飛行場へ、あれは厚木基地だろうか、飛行機を見にいくシーンがよかった。