昨日は一日早まった「サンデー」本選び。昨日行っておいてよかった。今日はまた雪だ。
読書欄全体で「震災」本特集をする、ということで、すでにチョイスされたなかからの選別で15分ほどで終了。また地下鉄の人となる。荻窪西荻と下車。古本屋パトロール。「ささま」で買った吉原幸子詩集『魚たち・犬たち・少女たち』1975サンリオ、は珍しいんじゃないかな。司修装幀で、司さんの初期の仕事。ほんまりう漱石事件簿』新潮、もあまり見ない。『「坊っちゃん」の時代』にミステリーを加味したようなマンガ。
西荻は「音羽館」「なずな屋」と回ったところで、力が尽きた。「なずな屋」で急にこみあげるように咳が出て、あわてて外へ。ちょっと吐きそうになる。こうして死ぬこともあるかしらん。澄ちゃんの話。近くで家の解体をしていて、その工事現場を、小さな男の子とお母さんが、ずっと見ている。長い間、ずっとそうしている。おそらく絵本で見た工事用重機(ショベルカー、ブルドーザー)の実物を初めて見た子供が興奮して、飽きずに眺めているらしい云々。
なんだか、いい風景だ。重機、乗り物絵本といえば、たぶん山本忠敬だろう。音羽館・広瀬くんの息子さんが小さいとき、山本忠敬『しょうぼうじどうしゃじぷた』を夢中になって読んでいる、と言っていた。山本には『ブルドーザとなかまたち』もある。
ぼくは幼少期、大阪の中心地の町育ちだが、そういえば、工事用重機ってお目にかかったことがなかった。近くで建設や解体の現場も見た記憶がない。
寝床で小川和佑『優しき歌 立原道造の詩と青春』教養文庫を読む。立原のすぐれた解説と評伝。随所に引用された立原の手紙がいい。誰かに手紙を書きたくなった。
そうそう大事なこと。昨日は国立「ビブリオ」で始まった「ガロ展3」を見たのでした。ガロ系の作家たちの絵が、複製も含め飾ってある。うらたじゅんさんの絵はやっぱり可愛くていい。十松夫人よりチョコをいただく。そうか、バレンタインデイか。http://d.hatena.ne.jp/banka-an/
二月十四日は、もちろん金子彰子さん記念日でもある。詩集『二月十四日』で検索したら、こんなブログを見つけた。読みながら、そうだったなあ、と感慨が。金子さん、元気かな。
http://bookrium.exblog.jp/12822369