一日早まった「サンデー」へ。高円寺西部「BOOK&A」展。「マーガレット・バーク=ホワイト展」図録ほか。「サンデー」のインタビューページで、小林信彦取材決まる。ついにその日が。緊張する。小林信彦萩本欽一『ふたりの笑タイム』集英社という新刊の著者インタビュー。ごぶさたの「ギンレイ」で一本だけでも見ておこうと「トゥ・ワンダー」という恋愛ものを見始めるが、映像はたしかに凝っているが、あまりに退屈で、頭に血が上り、30分で退出。どうでもいいよ、二人がこの先どうなろうが。飯田橋「ブ」で買った、小池一夫森秀樹『花縄(かじょう) 二』のほうがよほどおもしろい。鬼平長谷川平蔵が大病し余命わずか。足腰も立たない。元大関の玉椿が鬼平の手足となり、鬼平を背負って、江戸にはびこる悪事を退治する。なんという発想か。全6巻まで出ているらしいが、この日初めて見た。未所持のビル・エヴァンス「RE PERSON I KNEW」を買う。
帰りの電車で『ふたりの笑タイム』読み始めるがさすがにおもしろい。わくわくしながら読む。最高の聞き手を得て、欽ちゃん全開。
風呂へ入るのに、階段に積んであるマンガから、何の気無しに「梶原一騎原作漫画傑作選」の『キックの鬼 昇竜編』を手にとり、湯舟に使って開いたら、目次隅に小さく「装幀 小山力也」とある。げげっ、古ツアさんの若き日の仕事であったか。まちがいないよね。俺は今、猛烈に感動している。足の力は手の四倍。
妻が入れあげてて、集英社カラーコンパクト『文楽』を、文省堂で100円で買ったら、アマゾンで1000円ぐらいついててビックリ。西部展で、一人、ビームセドリをやってる男を見かけて、仕方ないのかなあ、と思いながら、それじゃあ、古本好きにならないよ、と思う。