昨晩は早くにベッドにもぐりこんだ。やっぱり疲れてたんだ。今朝は早起きして、北海道新聞の『友臼井吉見と古田アキラと』の書評を送付。続いてサン毎の書評原稿10本を送付。「イチオシ」は松田美智子『サムライ 評伝三船敏郎』。あわただしい朝だった。
支度して外出。神保町経由、毎日新聞社へ。途中、「三省堂古書市に追加補充。追加補充するほど売れているわけじゃないが、そう指令が来たので。もっとガンガン買っていただけるとありがたい。いい本、まだまだあります。
サン毎で本選び。中央公論新社にいい本多し。ダブるとまずいので、落とすのに苦労した。芥川賞の受賞作について短い原稿を書くことになり、その打ち合わせも兼ねて。あれこれ、ずんずんとおおいかぶさってくる。ファイト、ファイト。
帰り、中央線でまったりしていたら、「にしおぎ」のアナウンスに条件反射的にホームに降りてしまう。そんな気はなかったのに。せっかくだから「音羽館」へ行って広瀬くんとことばを交し、均一で拾う。垂水書房、吉田健一『感想B』は、やや難ありだが、読みたくなって購入。ドトールで抹茶ラテを頼んで、『感想B』を開きながら、タバコに火をつける。二週間前に買ったタバコがこの日、ようやく吸い終えることに。古本屋で買った本を開いて、珈琲を飲みながらタバコに火をつける。その一連の動作と時間をこれまで10年ぐらい忘れていた。すぐには喫煙生活に戻らないものの、この快楽は捨てがたい。忘れていた感覚を憶い出す。
帰宅して夕食後、芥川賞受賞(小山田浩子)について800字くらいの原稿を書く。小山田浩子は、デビュー作『工場』をぼくは高く評価し、年末に神保町の「燭台」で、読売の鵜飼さんと同席したときも芥川賞の話になって、「小山田浩子でしょう」と言い切ったのでした。
夜、ヨッパライながらテレビで「ゲド戦記」観るも、途中で挫折。絵はきれいだが、カタルシスがないのだ。