大阪古本屋取材の予習を少し。矢野書房の隣りで、合同の古本屋「天三まるく」があったが、昨年十月に閉めて、その後に矢野書房が入った。つまり壁を隔てて2軒分、拡張されたらしい。知らなかった。これは楽しみ。
矢野書房主人・矢野龍三さんと、師となる「浪花書林」梶原さんとのことが知りたくて、検索をかけたら、同じような記述が複数バラバラと出てくる。クリックしたら自分のブログだった。なあんだ。
三省堂神保町店8Fで開催中の「古本市」で、ダントツ、売上げ一位の「ジグソーハウス」さんは、この矢野書房の近く、一本路地を入ったあたりにある。かつて矢野書房が創業したあたりだ。しかし店を開けているのは金、土、日で、今回は行けない。
「よしむら」と同じビル内で営業していた「厚生」は、谷6へ移転された由。
ぼくが小学校低学年のころ、生まれて初めて通った天五「中田書店」は、ぼくが子どもの頃のまま、品揃えはアダルト専門になって営業されていたが、2010年に閉店。大人になってからも懐かしくて立ち寄ったが、買えそうな本はすでになかった。いつぞや、東京の仲間たちと大阪古本屋めぐりをしたとき、ここへ寄って、北條くんが落合恵子のエッセイ集を無理やり買って、半額にしてもらったことがあった。
天神橋筋と都島通りの交差点に、かつて闇市があったと聞くが、ぼくが子どもの頃も、そのあたり、ごちゃごちゃと小さな店が折り重なり、その片鱗が残っていたように思う。
ぼくにとっての「三丁目の夕日」だ。