昨日は、初出勤? というか「ギンレイ」「サン毎」経由で神保町へ。コミガレが開いてらあ。「らどりお」の路地へ消えていくスタジアムジャンパーの後ろ姿は塩山御大ならん。戦利品はあったかしら。ぼくは3冊、と文庫1。胸を張るような戦利品はなし。
ギンレイでロバート・レッドフォード「ランナウェイ 逃亡者」を。いちおう、おもしろく見たが、わからぬところもある。主演をレッドフォード自身が務め、となるとアクションは期待できないから、どうしてもサスペンスとしては弱くなる。タイトルどおり、名を変え、30年も過去を封じてきた男が、縦横に逃げる。そのなかにカリフォルニア州の「ビッグ・サー」という町が出てくる。おお! ブローティガン。西海岸の山脈が海近くまでせりだした町で、もとはインディアンの居留地であった由。
http://www.runnaway.jp/
向こうから届いたが年賀状を書きそびれた人など、20名ほど、新たに「寒中見舞い」を作り、コピーして投函。届いたのは170枚を超えたか。
宮本又次『大阪万華鏡』、おもしろい。この「なにわ塾叢書」って、読みやすくていい。大阪(大坂)の町は、家康の外孫・松平忠明が、領有した5年のあいだに、大阪城三の丸、いまの船場にあたる土地に、伏見の町人を招いて市街地化したのが基礎となった。大阪の復興のため、尽力した人物であった、と知る。大阪では「町人」が尊敬され、「何が何でも家を持つことが重要で、自分の家屋敷がないのは首がないのも同然」だったという。「のは首がないのも同然」は、いかにも大阪らしい表現だ。「金がないのは」という時も使われますね。