昨日は古本市の買い納めで高円寺「好書会」。300円を上限にしても、かなり買える。また、個人の古いアルバムを買ってしまう。「ささま」300円棚で、
『COLLECTION 開高健』を。1982年刊だが定価は2450円。いまなら4000円ぐらいの感覚か。
さっきCSで「まほろ駅前」のドラマを一回分だけ途中から見たが、平成の「傷だらけの天使」という趣きでおもしろい。こないだ、古ツア・ツアーで行ったヨコハマの川べりのスナック街が出てきた。やっぱり、雰囲気ありますねえ。松田龍平が吸っていたピース(「ザ・ピース」、10本1000円)がめちゃくちゃ旨そう。禁煙を破って、今度、吸ってみよう。
昨日夜、BSで、陽水「氷の世界」LP発売1973年にまつわるドキュメントを見る。やっぱりNHKだな。日本音楽界初の、LPミリオンセラー、その時代背景、マスターテープを聞きながらの関係者の回想。ぐんぐん惹き込まれて見る。各界、識者のコメントは、まあ、こういうことを言わなければしのげないかなあ、というまったくムダな時間だった。中沢新一の老い込みみに驚く。むしろ、みうらじゅんリリーフランキーサンボマスターの放談が、いちいち楽曲に合致し、楽しい。
「Fun」が、同アルバム人気最下位には驚いた。好きな曲の一つ。シングル「心もよう/帰れない二人」、どちらをA面という葛藤も面白かった。その前の、小田和正クリスマスライブにおける吉田拓郎登場をあわせ、昭和30年代初頭生まれとしては、そののち、この20年ぐらいで出てきたアーティストすべてが、色褪せて見える。キャー、キャー騒がれても、問題じゃないよと思えてくる。これを老いと思われても、まったくけっこう。甘んじて、古い人たちを、ぼくはこれからも聞いていく。