okatake2013-12-24

今日、最後の「サン毎」書評を送付したら、あとは年内「ビッグイシュー」が一本のこっていて、それで仕事納め。振りかえると、今年一年は長かった。いろんなことがあったように思う。書き出したらきりがない。
いい本がたくさん出て、いい人がたくさん亡くなった。また一つ、大人になったように思う。
先日、CSで映画「ベンジャミン・バトン」を見たが、2時間ほどで、人の一生(しかも老いて生まれて、年と共に若返り、赤ん坊になって死ぬ)をうまくまとめて、堪能した。これは30年前なら映画化をためらったろう。老人、中年から若者、少年と、別の俳優を用意しなくてはならなかった。それでは弱いのだ。CGを駆使して、ブラピが老い、あるいは若返り、(少年時代はさすがに別の俳優)それがファンタジーとなった。
もっとも老年をロバート・レッドフォードがやって、若くなるとブラピ、という手はあるんだ。そっくりだもの。雷、雨、ハリケーンが、数奇な主人公の人生の節目を祝祭するように彩る。ロシアの雪もよかった。
老いの恐怖を描いた作品はあまたあるが、若返りの恐怖を描いた作品は珍しい。
年末、国立「ビブリオ」で、こたつにあたりながら、古い真空管ステレオでレコードを聴きながら忘年会をすることになって、レコードストックから選び出す。ザ・ピーナッツミルト・ジャクソン、浅川マキ、ユーミン、それに植草甚一などを。柳亭痴楽のシングル、なんてのも。
今日はいちにち仕事。玉ノ井カフェの古本市へはけっきょく行けなかった。リコシェさん、ごめんなさい。