okatake2013-12-25

サンデー毎日」今週号に、今年の「イチオシ」として見開き2ページで、印象に残った本をジャンル別に紹介しております。「北海道新聞」の回顧には「ベスト3」を。「週刊ダイヤモンド」には、企業小説のガイドを書いております。昨日は「サン毎」の書評仕事納め。来年の売り号用。
今日は、思い切って東京駅へ。ブリヂストン美術館で開催中の「カイユボット展」を見る。「日曜美術館」でカイユボットの回を担当したDの水口くんに招待券をもらったのをムダにしてはいかん、と思って。ブリヂストン美術館は好きな美術館。じっくり「都市の印象派」の作品を堪能する。絵の向こうに動き出しそうなドラマを感じる。あと、絵具がきれい。いい絵具を使っているのか。カイユボットの弟が写真を撮っていて、その写真もたくさん展示され、これもおもしろかった。
天気もよく、館をあとにして、神保町へ向うのに水天宮まで歩くことにする。昭和通りから兜町へ。絵を見たばかりなので、街路のイチョウが油絵みたいに見える。途中、輸入雑貨小物を販売している洒落た店を発見。いつもなら素通りするところだが、カイユボットの余韻で入ってしまう。くにゃくにゃしたゾウの小さなぬいぐるみを購う。店番をしていた老婦人とことばを交すと、息子さんが本業とはべつに、趣味で始めた店らしい。
神保町へ行ったのは「コミガレ」がこの時期、平日でも開催しているからで、6冊買う。
帰り、西荻音羽館」で持ち込んだ本の精算。売ったお金で、榎英夫『古本屋骨折り通信』1000円を買う。越谷文庫さんがつづった古本屋の日常エッセイ。帰りの電車のなかで読んで、クスクス笑う。古本屋さんの書く文章って、どうしてこんなにおもしろいんだろう。