「空犬」さんのブログで知ったが、創元社からケルテス『on reading』が、『読む時間』と邦訳されて出版される由。すばらしい。マガジンハウスから出た『on reading』は、一時期、本の話を人前でするとき、必ずまくらとして使った。
http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=70060
「閑人亭」さんのブログで知ったが、こんな本があるんだ。驚いたなあ。世の中、知らないことだらけだ。さっそくアマゾンで注文。
『蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1)』 (創元推理文庫)
イアン・サンソム (著), 玉木 亨 (翻訳)
いまアンテナに引っかかってるのが、江戸期の女流俳人・榎本星布(せいふ)。現代俳人・高勢祥子の紹介で、彼女が大学のとき、俳句を始めるきっかけとなった人として名前が出てきた。「海にすむ魚の如身を月涼し」。「如身を」は、「ごと(き)身を」と解すべきか。たいへん清新な感覚なり。モダニズム、と言ってもいい。山本健吉大岡信がともに激賞した俳人でもある。『折々のうた』索引を見ると、三度も登場。出身が八王子と知り、驚く。今日、所沢「彩の国」古本まつりを覗いていたとき、心優しき巨人詩人で俳句もやる阿瀧くんがいて、さっそくその名を告げたら、彼は知っていた。さすがである。ぼくは自分が方向音痴だと気づくのは、所沢駅で降りて、また帰るときで、いつも電車の進行方向が混乱する。でもその混乱はいつも新鮮でもある。慣れてしまわない面白さがあるのだ。言い訳かもしれないが。
自転車置き場へ自転車を取りにいくと、いちょうの黄色い葉が、前かごにいっぱい入っていた。いちょうの葉は水分を多く含んでいて、それで、火事の類焼を防ぐために、並木に植えられたと、今朝、NHKの天気予報で紹介していた。勉強になります。
ビッグイシュー」は片岡義男『花模様が怖い』ハヤカワ文庫を、書いて送付。担当の女の子が送った原稿を読んで、「すぐジュンクへ買いに行きます」とメールをくれた。最高の讃辞なり。