昨日、無事、両国フリースペース「緑壱」での「岡崎武志仕事展」の展示が終わる。11月13日から始まったイベントで、実質15日間の開催だった。最終日もたくさんの人が訪れてくれて、なかには脳天くんのように3度目という(小田くんもそうか)猛者もいた。ありがたいことです。無事終幕を迎え、残ってくれた人たち、「緑壱」オーナー夫妻、プロデュースと運営を献身的にしてくれた柳ケ瀬さんと、駅前の居酒屋で打ち上げ。この店,この四、五日で三度目ぐらい。すっかり気にいった。
もらった吟醸の一升瓶やナポレオン、その他(靴下やドーナツ)などを抱えて、夜の電車で帰還。電車のなかで、この夢のような日々のことを思う。緑壱の村山夫妻、そしてリコシェ柳ケ瀬さんに甘えっぱなしの15日だった。両国へもずいぶん通った。そのたび、隅田川を越え、両国橋をわたった。空はフシギにいつも晴れていて、川面はいつも陽を受けて光っていた。この総武線が、ぼくの「人生の並木道」のようであった。
芳名帳への書き落としもずいぶんあるらしく、来客の数は正確にはつかめていないが、150名は来てくれたようであった。ずいぶん周囲の人たちに、ぼくは大切にされているなあ、と実感する日々であった。
最終日には高校の同級生で、いま東京に単身赴任中の「賢い方の」Nも来てくれて、打ち上げにもつきあってくれた。すべて初対面の、しかも異業種の人たちに混じって、ずいぶん、Nはよく喋っていた。こなれた人物である。ぼくが逆の立場だったら、ちょっと同じようにできたか自信がない。「おかざきくんから、高校時代、部屋に遊びに行ったとき、松岡きっこの載った『平凡パンチ』と星新一を『これを読め』と、もらったんだ」と言っていた。そんなことあったっけ。
今日から12月。そういうわけで、渦に飲まれたような11月後半で、正直、「自分はいま何をして、どこへ行こうとしているんだろう」と、目がまわるような思いをしたこともあったが、過ぎてしまえば、いい思い出ばかり。本当によかった。
12月は、また前半に、8日「東京堂」で通崎睦美姫とのトーク、11日夜が高円寺「コクテイル」でのトリオ・ザ・ポエムズのライブ、15日には「西荻ブックマーク」での古ツアさん初の著作刊行を祝ってのトークと、出番が待っている。あまりにもいろんなことをしすぎて、「もう、おかざきさん、飽きましたよ」と言われるかもしれないが、どうかそう言わず、おつきあいください。

ついに、西荻ブックマークから正式に告知が出ました。これを聞かずして、「いやあ、こないだ古ツアさんがブログで」なんて、言っても、それは通りませんよ。心ある者は、万難を排して駆けつけてください。心ない人は、どうぞ、こたつで丸くなってミカンの皮でも剥いててかまいません。そこんとこ、よろしく。本はまにあうかしら。間に合わせるでしょう、原書房は。

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2013年12月15日(日曜日)
第75回 西荻ブックマーク

《「古ツア」さんが、再びやって来た!! 》

〜『古本屋ツアー・イン・ジャパン』(原書房)刊行記念〜

会場:ビリヤード山崎2階(西荻窪駅前、徒歩1分)

開場:16:30/開演:17:00

料金:1500円

定員:50名(要予約)

出演:
小山力也 (「古本屋ツアー・イン・ジャパン」管理人)
岡崎武志 (書評家、古本ライター)

あの「古ツア」さんが再びやって来ました!
思い起こせば2年前、第50回の西荻ブックマークは震災直後の3月19日。まだ余震に怯えながら敢行されたにもかかわらず、「古ツア」さんの初めて明かされる全貌に、会場は驚きと笑いに包まれ、ブックマークの中でも特に記憶に残るイベントとなりました。
今回、処女作を引っさげ再び登場していただきます。会場はあの時と同じ昭和元年創業のビリヤード山崎。そして対談相手はもちろん岡崎武志さん! 今年度、最後を締めくくる大トリイベントになる に違いありません。