okatake2013-11-06

原書房で鋭意編集制作中の、古ツアさんの本の目次が届いたが、度肝を抜かれる精粋のラインナップに、40ページもの、全ツアーリストがつく。総ページは400ページにもなる巨艦本となる予定。今年中には出るとのこと。いやあ、これは楽しみ。しかも古本屋検索にも便利。ぼくが解説を書かせてもらうことになった。この刊行にあわせて、ぜひ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」ツアーを敢行したい。
昨晩、西荻で『西荻窪の古本屋さん』出版記念の小さな集りがあった。ノムラくん始め、歴代の店員、広瀬一家も揃い、いい会になった。広瀬くん作成「音羽館クイズ」がプレゼントつきで、全員参加してやったが、いやあ、超難問。10問中、ぼくは正解たった2問。一位はさすが天野くん、5問。挨拶で、いま音羽館で働いているお二人、ともに古本屋をやりますと宣言。頼もしい。
執筆陣の穂村弘さんともいろいろ喋る。人気の秘密を、横にいて、まざまざと実感する。清潔でもの静かで柔らかな印象。それでいてユーモアもある。ぼくと大違い。40過ぎまで、会社員を勤め、いまフリーのもの書き(歌人)になって、いちばんいいのが、自由に、好きなだけ眠れること、だと言う。同感。ぼくも眠るのが好き。音羽館本のなかで穂村さんがうらやましがって書いていた、広瀬くんの「赤レンガ」雑談、ぜひしていただきたい。
装幀の川畑あずささんとは初対面。とても感じのいい本になった。ご本人もニコニコと、とても愛らしい印象。旦那さんが古本屋になりたがっているとか。無責任にけしかける。
http://azusa-kawabata.com/contents/news-blog/
そうそう、この日は広瀬夫人の由佳子さんの誕生日でもあった。由佳子さんが、かつて「タモリ倶楽部」の「空耳」で投稿が採用され、手ぬぐいをもらったと告白。じぇじぇじぇ! そんな人と出会うのは、宝くじ級の確率なり。
行き帰りの車中で、スペンサーシリーズ『ユダの山羊』読了。もう20冊近く読んだか。途中、あれ、これ昔読んでいるな、と気づくが、ぜんぜん平気。初読と同じくらい楽しめた。どんどん忘れるからだ。本作で、スペンサーに依頼した車椅子の富豪は、のちのシリーズに再登場する、なんてこともたくさん読むとわかってくるのだ。
ジョン・アーヴィングの新作長編『ひとりの体で』新潮社を昨日から読み始める。サン毎書評用。作家志望の少年が、図書館の年上の女性に恋をする。もっと言えば、やりたい、と思う。アーヴィングの自伝的長編みたいに見えるが、あくまで、自分がこうであったかもしれない、という想像力の産物らしい(写真)。
「ブ」でCD3枚。アルゲリッチとグールドのソロピアノ、それに、小さんというめちゃな組み合わせ。小さん、「家見舞」という知らない噺が入っているので買ったが、これは「祝いがめ」であった。