また、昨日の話。午少し前に出て、高円寺。いつもはそんなに買わないが、この日は5000円ほどがさごそ買い込み、宅配便扱いにしてもらう。一昨日、JPIC講座で本がたくさん売れ、それを埋めるような気持ちもあった。何を買ったか覚えていない。宅配便が届くのが楽しみ。
バスで永福、そこから歩いてNEGI邸へ。ひさびさの「ネギ・シアター」。いつも初めて食べる、という感じの斬新なレシピによる大皿料理を、ネギ邸主人のネギさんが作ってくれる。みんなで「うまい、うまい」と言いながらぱくつき、各種アルコールを空ける。
3時間ほど飲み食いし、みんなでうち揃って西荻へ移動。NEGI邸近くに某古書店ができた、と聞いて、開いていないかと期待したが、どうやら事務所で店売りはしないらしい。立地を考えると、それはそうだろう。
西荻では「石神井」内堀さんと「音羽館」広瀬くんのトークがある。広瀬くん、寝不足らしく、話がネガティブな方向に流れがちなのを、内堀さんが修正し、「みんな、やりたい人は、どんどん古本屋になればいい」と締める。振り替えると会場は知った顔がたくさん。リコシェ柳ケ瀬さんもいて、「緑壱」イベントの打ち合わせ。内堀さんの話のなかで、「神奈川のカンロさんは、先代が神田で露店で始めたからカンロと名付けた」という一節があり、「甘露書房」さんのことかな、と思ったが、やはりそうだった。同書房HPの、三代目だろうか、日記にこうある。
「甘露書房の初代だった祖父はアナーキストで、戦後、神田の露店として古書売買を始めたと聞く。”神田”の”露店”を縮めてカンロと名付けたなんて気が利いている」
カンロさんのこの日記、古書店稼業の日々が綴られ、おもしろい。