okatake2013-11-03

昨日は、という書き方が多くなるが、K'sシネマで稲塚監督とトーク。すぐ神保町へ移動して紫紺館でJPIC講座。樽見さんが終えて控え室に戻ってきて挨拶。いかにも高そうな弁当を食べていざ出陣。樽見さんの話とかぶらないよう、古本屋の現状、そしてどんなふうに古本を買っているかを、現物を見せながら解説。100人定員で(それ以上の応募がある由)、9割が女性。反応はよく、調子にのって喋ると、最後疲れた。最初マイクの調子が悪く、担当者から「もう少し上を持ってください」と言われ、間があいたので、「このマイク、手の温もりで発電しているんですよね」とぼくが言うと、「へえええ」と聴講者が言う。「うそですよ」と返すとわっと受ける。よく受けるなあ。
終わって控え室に戻ると、隊長の永江朗さんがいた。すぐまた、準備して、事前に送った古本で一箱古本市を開く。売れる、売れる。持っていった4分の3は売れたのではないか。疲れを忘れる快感。商売人の血が騒ぐ。すぐ坂下の「愛書会」でも気をよくしてがさごそ買う。推定1955年ごろの、足利市柳原小学校(現・けやき小学校)の「修学旅行」の小冊子(ガリ版)を買う。東京、横浜、江ノ島、鎌倉へ。末尾の歌集に「ポポンの歌」というCMソングがあることから、1955年頃と断定する。
はずれた天気予報で、雨に濡れながら帰宅。少し絵を描く。扉野くんを描いた。
グレゴリ青山さんの名作『ブンブン堂のグレちゃん』がちくま文庫新刊に入りました。ぼくが解説を書かせてもらってます。「あとがき漫画」の「その後の大阪の古本屋さん」で、最新の大阪の古本屋事情を知る(これは、事前のゲラを送ってもらったときは、まだなかった)。矢野書房さんのご母堂が亡くなったこともここで知る。今年は、古本に関するいい本がたくさん出た年であった、ともう回顧に入ってます。