okatake2013-10-31

昨夜送った、村上春樹編訳『恋しくて』の書評原稿が違う社の編集部に届いたらしい。その旨のメールあり。なるほど、同じ姓の人だったんだ。新規でメールアドレスを打ち込むとき、何字か打ち込むと、そこから始まる候補のメールアドレスが羅列され、そこから選択できるようになっている。たまたま姓が同じだったため、誤って選択したらしい。そこで、ご迷惑をおかけしました、みたいなことを返信すると、今度は、何度送ってもメールエラーで返ってきてしまう。うーむ。こんなことで立ち止っているようでは、どうにも仕方ないのだが。
ビッグイシュー」用に、澤地久枝『家計簿の中の昭和』が、文春文庫で入手可能と確かめて、あわてて再読。これはいい本。この本にもちらりと出てくる、夫がありながら、別の男性との恋、その相手は有馬頼義らしい。有馬って、伯爵の家に生まれ、作家になって直木賞も受賞するが、自殺未遂を起こしたり、不思議な作家だなあ。
澤地は、最高、年収六千万を超えていた。取材費が人件費だけで一千万、とか、買っていた土地を幾度か売り払うなど、金遣いのスケールが大きい。二畳間での暮らし、質屋通いなどどん底も経験している。中央公論社では最初、経理で入社したが、のち編集部へ移る。才気満ちあふれる女性だったようだ。ぼくは尊敬している。