明け方目覚め、眠れなくなって、一時間ほどやり過ごし、二度寝。そういうこと、よくあるな。
昨日、神保町経由、サンデーへ。昼は呪われたように、またもや「いもや」で「天ぷら定食」。しかし、席に着くまでに30分以上待つ。これはぼくの昼食の流儀に反するんだなあ。文庫と新書、2冊100円の、あれは何ていう店か、で、けっこう買えることを最近知り、この日も新書中心に4冊。秋山安三郎『みつまめ随筆』なんて、タイトルがいいでしょう?
このあと、「スーパー源氏」河野さんと打ち合わせ。来春から、いろいろ動き始めるのだが、すでに店内に「岡崎武志の棚」ができている。これは監視カメラで、ネットによる全国放送される由。黒いシルクハットと黒いマントを着せられ、怪し気な写真も撮られる。「おかざきさん、何やってるんすか!」と言われそうだが、もう何でもやるつもり。
サンデーのち、「ギンレイ」。「舟を編む」を見る。おもしろかったあ。よく笑ったし、じつはよく泣いた。7、8回、涙をぬぐったか。一度涙腺が決壊すると、いや、泣くとこじゃないでしょう、というシーンでもポロポロ。広く言えば、同じ業界にいるので、感情移入が激しいのだ。
プラザホテルで谷崎賞、中公文芸賞授賞式。谷崎賞川上未映子さん、きれい。中公賞が石田衣良さん、とあって華のある人気コンビで、会場は立錐の余地もないにぎわい。男性は9割9分、スーツで、われらフリーライター族の姿が見えない。知り合いの編集者も数人で、ちょっと勝手が違う感じだ。少し食べ、呑んで早々と会場を後にし、ひさしぶりに「コクテイル」詣で。狩野くんとあれこれ喋る。このところ、年末恒例となっているピッポさん、北條くん、ぼくのトリオによるライブを、「今年もお願いします」と言われ、もうそんな時期に来たかと驚く。ピッポさん、北條くん、どうかな?
中央公論新社から『中公文庫の40年 メディアをにぎわせた名著』という小冊子が出て、ショテンなどで無料配布されます。橋本治の「青春小説」始め、各ジャンル担当が三浦雅士小谷野敦香山二三郎末國善己と、豪華な執筆陣。と、書くと付け加えにくいが、ぼくも書いています。すいません。いや、わかってます。だから、列挙からはずしたんです。「日本人論の系譜」という大変なテーマについて書いています。