okatake2013-10-11

昨日は、「いもや」で天ぷら定食を食うぞ、と誓い、ツアーコンダクターのように心に旗を立てるつもりで神保町へ。11時40分ごろ店内に入ったら空席があった。早く動くに越したことなし。各店、微妙に味が違うような。味噌汁は、前に入った小ぶりの店の方がうまかったな。
スーパー源氏」で、あれこれ打ち合わせ。始動は来年からとなるが、神保町にはまだまだ潜在的な集客力があると合意。「サンデー」で本選び。通崎睦美さんの『木琴デイズ』を推薦書として入れる。選び甲斐のある今週だった。丸谷才一『別れの挨拶』が出てるんだが、先日、『星のあひびき』を文庫で取り上げたばかり。これは、『遊び時間』(大和書房)に始まる、書評や雑文のいわばバラエティブック。担当の編集者K氏が他社へ異動するたび、版元も変わっていった。こないだまでマガジンハウスから出ていたのに、いまは集英社、というのはそういうわけ。
これまたひさびさの「ギンレイ」。3時間近い「ゼロ・ダーク・サーティ」。ヒロインのCIA職員マヤがふてぶてしく、有能さを発揮する頃からおもしろくなってくる。しかし、数名、途中退出者がいた。無理もない。前半は捕虜の虐待シーンなど多く、殺伐としている。しかし、しょせんはアメリカの都合、の話。
夜、初台オペラシティへ。通崎睦美さんリサイタルにお招きいただいた。会場に知ってる顔がちらほら。中入りで、ライターの永江朗さんと立ち話。永江さん、早稲田で教えるのを辞めて、暇ができるはずが、一向に時間が取れないそうだ。なんとなくわかりますねえ。平岡養一から譲り受けたという年代ものの木琴で演奏したコンサートは楽しかった。通崎さん、かっこいいなあ。10月19日は京都で開催。関西の方はぜひ。そうか、通崎さん、「徹子の部屋」に出ているのか(2007年12月にはテレビ朝日徹子の部屋」に出演、そのコレクションと、木琴の演奏が話題となった)
打ち上げ、誘われたが、電池切れで帰還。
今日はあちこちで、細々と古本を買い込み、カバンがパンパン。ひさびさの「古書モール」入口脇、4冊100円文庫棚で、いきなり岩波の『金槐和歌集』を見つけ、脇にはさみこんだが、あと3冊に苦しむ。
車中ではスペンサーもの『晩秋』を。スペンサーの少年時代の父と子の物語がすばらしい。父親と狩りに出て、森のなかで熊と出会う。逃げず、対峙していると父親がいつのまにか寄り添い、銃を向けると、熊は立ち去る。その日、少年は大人になったと認められ、バーでスコッチを呑ませてもらう。ここ、いいシーンですね。