今日、急に思い立ち、八王子市・長山丘陵をハイキング。若菜晃子さん『東京周辺ヒルトップ散歩』をガイドにして。多摩丘陵の一部で、生田まで続いている。京王線の南側に。
八王子までとりあえず出て、さらりと「ブ」を撫で、京王八王子へ。「ブ」で、野呂邦暢『落城記』単行本の、ドラマ化帯つきを拾う。CD、志ん朝文七元結」も。京王線は慣れない。しかも、この日は遅れが出ている。長沼までどう行けばいいのか。改札口の駅員に聞くと、「遅れてますが、電車は走っているので乗ってください」という。しかし、本当は、「この次、新宿行き特急が出ますから、それで次の北野で降りて、連絡している各停に乗り換えてください」と言うべきなのだ。なんという不親切。あやうく、特急を見送るところだった。JRは、もっと親切な気がする。たまたま、か。
長沼で降りて、立ち食いか牛丼で昼飯を済まそうと思ったら、駅前は高架下のがらんとした空間で、コンビニもない。寿司屋はあるが。あ、弁当屋もあった。うーむ。あ、山田うどんの看板だ。ひさしぶりに山田うどんを喰うか。
長沼丘陵は、駅からすぐ住宅地に入り、5分ほどで登山口に着く。至近だな。山道は敷石があって整備されている。途中、老夫婦に会ったほか、行き交う人もなし。緑に包まれて、急坂もなく、これはいいハイキングコースだ。20分ほどでピークに。汗ぐっしょり。見晴らしがいい、あずま屋あり。風を受けて、少し休んで駅へ引き返す。ここは、秋が深まったら、また来よう。
西武「仏子」駅から歩く「加治丘陵」もいい感じ。ムーミン谷がある。ここも近々、行くつもり。この秋は「丘を越えて」行こうよ。
京王線聖蹟桜ヶ丘へ出て、ここでも「ブ」をさらりと撫でて、バスで最寄り駅へ。1万歩を超えていた。
聖「ブ」で買った、ジョージ・オーウェルのエッセイ集『一杯のおいしい紅茶』が、思いがけぬ拾い物で、バスのなかでガツガツ読む。