朝から探している本が見つからず、あちこちの山をひっくり返していたら、植草甚一読本(前の持ち主のラインひきまくり本)が出てきて、パラパラ見ていたら、「昭和四年ころだったが、早大正門前に稲門堂書店が大きな店をかまえていて、その二階に喫茶店ができた」とある。そして、ワセダ界隈の喫茶店事情が語られているのだ。「どことなく新劇のセットくさい喫茶店がやたらとできだしていた」というのは、感じがあるなあ。