昨日は、忙しい月曜日。なんとか時事通信書評、宮田昇『図書館に通う』の原稿を送付。
「古書通信」連載「昨日も今日も古本さんぽ」次回のあたまを、ついに「ブルータス」も手を出した古本屋特集で書き出すと決めて、浮かんだフレーズが、「ブルータス、おまえもか」だった。これ、いいでしょう。いまのところ、ぼくのアイデア、ということにしておいてください。もし、すでに誰かが使用していたら、引っ込めます。
ブルータスの往来座・瀬戸くん、もうとっくに言われているかも知れないけど、奈良の「せんと」くんに似ているなあ。名前も似ている。いや、いい男ですよ。
河出文庫島田雅彦島田雅彦 芥川賞落選作全集』は、文句なく「文庫大賞」(そんなものはない、いま作った)ものだ。また、「まえがき」がとんでもなくおもしろい。小説よりおもしろい、と言えば、島田さん、怒るだろうか。「三島由紀夫こそが模範」という説にも大いに納得。この三十年の文芸界状況を、みごとな見取り図にまとめている。
今日は午後から千駄木羽鳥書店、羽鳥さんにお話しをうかがう。新装なった(といってずいぶん前だが)森鴎外記念館も15分ほど、駆け足で見る。りっぱな建物だなあ。以前、同地にあった古びた図書館内にコーナーがあったが、大違い。建物が立派すぎて、展示が地味に見える。まあ、文学者の展示となれば、こんなものか。
団子坂下交叉点近くに、早稲田行きバスが来ていて、そうそう、早稲田までバスがでているんだ、と気づき飛び乗る。ちょうどいい。早大キャンパスで開かれている古本市を覗いていこう。さすが、硬めの本をばっちり揃えている。大学生たちに混じって、古本を見るのは、なんとなくいい気分。天にも届けと、大声で本の話しをしている大学生二人。いいよ、いいよ、どんどん大声出してくれ。井伏鱒二関連の本を一冊、500円で買う。向井、岡島両巨頭にあいさつ。
【春の青空古本市ですよ】第17回 青空古本掘出市 2013年6月10日(月)〜15日(土)10:00〜19:00(最終日17時)※雨天決行(テント有) 会場:早稲田大学10号館前(大隈像裏)早稲田の古本屋14軒参加。
今日もなんやかやで10冊以上買う。買い過ぎだ。地下鉄では、モーリア「鳥」を読む。傑作集が創元推理文庫から新訳ででているのだ。知らなかった。