昨日から、ひたすらホンを読む。サン毎書評用の準備なり。疲れたら、気が付くと『灯台の潮風だより』(千趣会)を開いている。これはヒットだった。
中公文庫が今年40周年とかで、記念の小冊子が作られることになり、ぼくは日本人論について書く。その資料として、中公文庫が何冊か送られてきた。そしたら、某紙から、同じく中公文庫についての取材依頼。とにかく何でも、機を見て盛り上げるが肝要なり。
少し暑くなってくると、ストラヴィンスキーが聞きたくなる。フシギですねえ。「春の祭典」なのに。
「ささま」で買ったビデオ、『人生飄々 井伏鱒二の世界』を見る。このNHKの「NHK特集」の放送は、再放送をぼくも録画しているはず。しかし、これは再編集版。ビデオは1986年に作られたもので、定価1万1000円。ビデオって、こんなに高かったんだ。いまの物価にすると2万円近い感覚。
風呂のなかで、ちくま日本文学全集柳田国男』の巻の最初の二篇「浜の月夜」「清光館哀史」を読んだら、粛然としてしまった。ちくま日本文学全集は、ほんと、読みやすいなあ。老眼鏡にかけなおさなくても読める。この50巻だけ、ロケットに持ち込んで、火星で読んで一生を終えたい。