あまちゃん」オープニングに最後灯台が映りますね。風の強い朝、少し早く目覚めて、散歩がてら灯台を見にいく、というのが最高のシチュエーションだが、そんな日が来るだろうか。
近ごろ、何を読んでもおもしろく、馬鹿になっちゃったかと思う。アン・タイラー『パッチワーク・プラネット』も、10年ぶりぐらいの再読だが、ああおもしろい。そうか、そういう始まりだったなあ。よく、こんなオープニング、思いつくなあ。ところがアン様(というと、アン・サリーだが)の、現在流通している作品はたった4作。義憤を感じますねえ。早川から2冊、河出、文春から各1冊。河出の『ノアの羅針盤』が、いちばん新しい。そうか、文春文庫も『結婚のアマチュア』たった1冊きりか。どうにかしないと。どうにか、っていうのは、もっとアン・タイラーの素晴らしさを喧伝しないと。ねえ、山田太一さん。そうだ、山田太一がアンを原作に脚本を書けばいいんだ。